パチンコ依存という闇 (その2)
家族のお金に手を付けても懲りないうちの親は、またやってくれました・・・
「ヤミ金」からの借金です。
ヤミ金は、「3万円貸しますよ」と言っておいて実際には「担保がないから保証料が必要。1万2千円差し引いて、1万8千円振り込んでおきます」などというのです。しかも、返済は翌週から。まずは金利分と言って、毎週8千円や1万円を振り込ませます。
普通の思考回路なら、どう考えても違法だし、ばかばかしくて借りてられません。
ですが、ギャンブル依存に陥っている本人にしたら、救いの神のように見えるみたいです。
実際、親も「あそこはいい人だから・・・」と、あるヤミ金のことをいっていました。
(いい人は、そんな違法な高金利で人に金を貸しません!!)
そして、もちろん払えるはずもなく、返済が滞ります。すると・・・
返済が滞る⇒本人に督促⇒払わない⇒保証人(勝手に保証人にされます!)としている人に督促
という形で、勝手に保証人にされた家族に督促の電話がかかってきます。
個人情報もへったくれもありません。
そして、家族はヤミ金に巻き込まれていくのです。
私の場合、携帯電話だけでなく、自宅の固定電話,夫の携帯電話,私の勤務先,夫の勤務先にまでかかってきました。
もちろん、ヤミ金にしてみればお金さえとれれば相手は誰でもいいので、態度は威圧的です。
こんな電話が夫の勤務先にまでかかっているかと思うと、夫への申し訳なさとこんな親を持ってしまったことに対する恥ずかしさでいっぱいでした。
また、自宅へのヤミ金からの電話に子供が出ることもありました。。。
最初のうちは親の「もう絶対に借りない」という言葉を信じていました。
しかし、今思えば借金の原因はパチンコで、根本にあるのがギャンブル依存なので、治療もなにもしていないのに急にパチンコをやめられるはずがないですよね。
この約束は何度も破られることとなります。
最初のうちは、夫や子供に危害を加えられないよう、立て替えていました。
2年間で200万円を超えていたと思います。
こうなると、もはや親はただの憎悪の対象です。
なぜ、こんなに私を苦しめるのか。私の幸せを壊したいんじゃないだろうか。私のことをただの金づるとしか思っていないんじゃないだろうか・・・
このままでは、いつか共倒れすることは明白だったので、また必死で調べました。
すると、ヤミ金対策には専門家の力を借りるべきだということがわかりました。
どのサイトをみても「ヤミ金対応に特化しているところでないと、ヤミ金の逆襲にあってしまう」というようなことが書いてありました。
また、警察に相談しても実際に被害(具体的な脅迫や強要など)がなければなかなか動いてもらえないばかりか、これもまたヤミ金の怒りを買う場合があると書いてあります。
私は、「ヤミ金対策は任せてください」と書いてあり、ユーザーからの評価も高かった司法書士事務所に相談しました。
先生からは「本当は返す必要はない(貸金業者として無届で、違法な貸金のため)が、しつこい嫌がらせをされないためにも元金分は返しましょう」とアドバイスがありました。
アドバイスに従い、複数件あったヤミ金への借金も交渉のおかげで0になり、「やっと電話の呼び出し音にビクビクせずに済む!!」
心底ホッとしました。
お金はかかりましたが、もちろん親自身に分割で支払いをさせました。
しかし、、、まだまだ苦悩は続くのです。