最初は一本の電話からでした。
うちの親の最初の借金発覚は、親の入院からでした。
正確には、その前から何となく自転車操業のような感じなんじゃないだろうか?とは思っていたのですが、「まさか、うちの親に限って・・・」と思い込むようにしていたというのが本当のところです。
勤務先で倒れ、即入院・手術となり、本人の荷物の管理をすることになったのです。
(当時は、同居しておりませんでした)
そして、手術も無事成功し何日か経ったある日、携帯電話に知らない番号から電話がかかってきました。
「あの~、●●と申しますが、お宅の親さんにお金を貸しているんですが、連絡取れないんですけど・・・連絡するように親さんに伝えてもらえます?」
・・・正直びっくりです。これまでの人生で借金取りから直電なんて受けたことないので、めちゃくちゃうろたえました。
うろたえすぎて何と答えたか覚えていないのですが、電話を切って速攻!親を問い詰めました。
「ちょっと、こんな電話があって、貸した金を返せって言ってきてるけど、どーゆーこと?」
「ああ、ちょっと足りんやったけ借りたんよ」
まるで悪びれる様子もない親。
「ボーナス出たら返すつもりやった」
今、いろいろ経験してきたからわかるのですが、銀行やサラ金だけでなく怪しい街金融から借金がある時点でもう末期ですよね。
今はわかりませんが、15年近く前の街金融は金利も法外に高く(よくCMで違法金利で借りていた過払い金は取り返せます!というあれです。)、そんなところから借りれば利子を返すだけで精いっぱいだったはずです。
しかし、当時の私はとにかく親が得体のしれないところから借金している、という事実が受け入れられず、本人の「なんとかする」を信じようと思ってしまいました。
これを皮切りに親のギャンブル依存症&借金癖との闘いの日々が始まったのです。